


螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
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角川グループパブリッシング グループ:Book ランキング:170 価格:¥ 500 発売日:2008-11-22 通常24時間以内に発送 |
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カスタマーレビュー 
死を迎えるにあたって
(2009-01-04)
終末期医療について書かれている。
死に際の医療は儲からない。
それを上手くビジネスにもなるように入院から火葬場までオールインワンとなる
施設が物語の中に登場する。なかなか奇抜な設定だが、作者のこめたメッセージ
は深いのだろう。
死因と治療が適切だったことを確かめるために死亡時の解剖が必要である。
めぐりめぐってそれが後の医療にとても重要なものなのだと語られる。
新たなキャラクターが多く登場するが、そのほとんどが初めて会う顔ではな
い。その中でも姫宮については、満を持しての登場となる。
本作品では、彼女と白鳥とのやりとりが楽しい。読み物としても十分な手応えが
ある。
なかなかおもしろい!
(2008-12-23)
天馬大吉というおめでたい名前の落ちこぼれ医学生が
幼馴染の記者別宮から桜宮病院に潜入して欲しいと
依頼を受ける。
ボランティアの名目で病院に向かった天馬だが、姫宮と
出合い、怪我をしてしまい患者様になってしまう。
不自然な死亡が続き、天馬はそれとなく探りを入れる。
謎ばかりの病院で、看護師もあまり見かけない。
病院の中で何が行われているか、ワクワクドキドキ
します。
章立ても短いのでグイグイ引きこまれていきます。
軽く読めるけど、なかなかの完成度です
(2008-12-14)
現実の医療業界の問題を内容に織り込む小説を書くこの著者は、ここでは「終末期医療」の問題を取り上げていますが、読者にただ単にその存在を認識させるだけでなく、その裏に潜む「闇」の根の深さを認識させられるような描かれ方をしています。
そのため、小説自体は上下通して比較的短時間で読み終わったものの、その「問題」の重さはしっかりと受けとめることができました。
また、ミステリーとしても、上巻から数々の「謎」を読者に提示し、「この先どうやって謎が明らかにされるんだろう」と読者を引き込む力がありますし、伏線の張り巡らし方もバランスがいいです。
現実の医療業界の問題点を、主軸をぶれさせることなくミステリーと融合させている、その完成度が今までで一番高いと感じます。
また、キャラクターの面からみると、『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』で、田口・白鳥コンビのやりとりの面白さを楽しんだ方々にとっては、こちらはそのコンビのやりとりはなく、田口自体、ほとんど出てこないため、いささかの寂しさを覚えるかもしれません。
しかし、その2作で名前は出ていた「氷姫」がついにここで登場します。切れ者なのか、天然なのかわからないそのキャラクターは、田口、白鳥にはない不思議な存在感。一読の価値ありです。
文庫シリーズの中では一押し!!
(2008-12-13)
文庫化されてすぐ買い、一日で読み切りました。そのぐらい面白かったです♪
今回は非常に話のテンポが良く読んでいて飽きが来なかったです。
このシリーズでどんどん文庫化されて欲しいです!!
文庫版は通勤途中の読書におすすめ!
(2008-12-07)
いわゆる「桜宮サーガ」3作目。私は文庫派なのでまだここまでしか読んでいませんが、他の方もおっしゃっているように、単行本刊行順に読むのが良いと思われます。刊行順については2作目「ナイチンゲールの沈黙」文庫版の解説をご参照ください。
この「桜宮サーガ」を通して作者が社会に訴えたいことは、死亡時医学検索の重要性とそのためのAi(死亡時画像診断)の導入です。とりあえず3作目まではそうだし、たぶんこの先もそうだと思います。普通、こういうスタンスで書かれた小説って、あまり面白くないし、だんだん飽きられてきますが、このシリーズはキャラクターの魅力とそこかしこに張り巡らされた伏線、そして何より抜群の読みやすさで読者を飽きさせません。アニメ・漫画的な部分、ご都合主義な部分、シリーズの他作品を読まないと訳が分からない会話などがダメな人もいるでしょう。でも、それさえ大丈夫だったら一級の娯楽小説として楽しめます。
文庫版は今のところすべて上下巻各500円。値段といい、厚さ(薄さ?)といい、通勤中のバスや電車の中で浮世の憂さを忘れるのには最適だと思います。
さて「螺鈿迷宮」ですが、アニメ・漫画的でありながら(姫宮と薔薇と迷宮から少女革命ウテナを連想したのは私だけでしょうか…)、青バケツに入った臓器の生々しさを感じさせる作品。読み終わった後、もう一度「バチスタ」と「ナイチンゲール」を読んで、伏線の確認をせずにはいられませんでした。生き残りはどっちなんでしょう? 長男だと思われる彼の再登場はいつ? 次作品の文庫化が楽しみです。



